スタッフブログ
縁切りのお話。
2021年03月28日(日)
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どうも、こんにちは。きたばたけ塗装、社長の北畠です。
市川市、浦安市、船橋市での外壁、屋根塗装は当社にお任せください。
塗装だけではなく、葺き替えやカバーなど外装、内装問わずメンテナンス、
リフォームを行なっております。お気軽にお問い合わせください。
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最近屋根の話が続きますが、今回はその屋根塗装の工程で行われる”縁切り”のお話をしてみたいと思います。
まず、屋根塗装がどのような工程で行なわれるのかの説明をします。
最初に高圧洗浄を行ないます。これは外壁の洗浄と一緒に洗浄します。屋根を洗浄すると苔やカビ、脆弱な
旧塗膜が剥がれてドロドロな水が外壁に伝わりますので、外壁や回りの家なんかも洗浄します。
そして1~2日乾燥します。表面だけではなく、スレートの重なりにも水が浸入しますので乾燥はとても大事です。
乾燥しましたら、次はケレンですね。棟板金やケラバ等のスチール部分の錆びを落としたり、密着させる為の
足付け作業のことを”ケレン”と言います。
ケレンした板金に錆止めを塗装します。
この棟板金やケラバ板金はトタン製のものが多いんですが、基本的にトタンや、今はやりのガルバリウム鋼板等は
錆びにくいのであって錆びない訳ではありません。塗膜の下には亜鉛メッキが施されており、これが鉄より先に
酸化し鉄が錆びるのを防ぐのですが、全て溶け出してしまうと次はその下の鉄が酸化(錆び)するのです。
このように板金も錆びるのです。
したがって、板金などのスチール部分の下塗りには”錆止め”が必要となります。
面倒なのか、同じエポキシ系の塗料だからいいとおもっているのかわかりませんが、板金部分に錆止めを塗装する職人
は少ないです。塗装会社やリフォーム店もそのような指示はしないのでしょう。
そしていよいよ下塗りを行ないます。
お待たせいたしました、ここからが本題となります。
この塗装の時からスレートとスレートの重なり部分に下塗り材が隙間を塞ごうとします。
上塗り材もですね。塗れば塗るほど隙間は小さくなり、最後は塞がります。
こうなりますと、スレートの下に入ってしまった雨水がスレートを留めている釘から屋根裏へと回ってしまいます。
上の写真ですとまだ雨水は流れ出る隙間は多少残っていますが、完全に塞がっている屋根もたま~に見掛けます。
完全に塞がっている屋根の縁切りをしますと裏にたまっている雨水が出てきます。
こんな感じです。
こちらのお宅は先日私が塗装にお伺いした物件ですが、幸いにも雨漏りはおきておりませんでした。
以上のことから、屋根塗装の際には縁切りが必須の工程であることがおわかり頂けたのではないでしょうか?
一番危ないのは新築から最初のメンテナンスではなく、2回目以降の屋根塗装が非常に危険です。
何故なら、最初の塗装工事で縁切りがされていない可能性があることと、塗装後すぐに縁切りを行なっても
塗料が完全硬化するのには時間が掛かる為、折角切った隙間が再度くっついてしまうのです。
(セイムHPより抜粋)
ですから、弊社では縁切りの後にタスペーサーという部材を挿して、より確実な縁切りを行なっています。
これでスレートとスレートの間は塗料で埋まったり塞がったりすることがありませんので安心です。
塗装工事をしたにもかかわらず雨漏りが発生してしまうようなことは起きません。
縁切りという工程がいかに大事な作業であるかご理解いただけましたか?
もし塗装工事を考えておられて手元に見積もりをお持ちの方は、縁切りやタスペーサーという項目が
あるか確認してください。無い場合は縁切りするのかの確認をされた方がよろしいかと思います。
手を抜いている意識はなくとも縁切りを知らない無知な業者や職人も存在しますので。
以上で”縁切り”についてのお話しは終わります。
因みにですが、今回使用した施工写真のお宅では、吸い込みが激しく、上塗りの密着や仕上がりが不安
な為、下塗りを2回塗っています。
まだ下塗りまでしか進んでおりませんので、この続きは次の機会にご紹介いたします。
ながながと書きましたが、最後まで読んで頂きまし有り難うございます。
なかなか忙しくブログをアップする暇もありませんが、為になる話を次回も
させていただこうと思っておりますのでお楽しみに。
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