スタッフブログ
目地のお話
2019年04月08日(月)
こんにちは。社長の北畠です。
本日は目地シーリングについて話してみようかと思います。
サイディングにはボードの繋ぎ目に目地を設けます。ワーキングジョイントといい、揺れや膨張伸縮による歪みを逃がしたりするのが役割です。当然一番の役割と言えば防水です。この目地のシーリングが切れていたり劣化が進み加水分解のような状態になっていたりしますと中に雨水が浸入します。
こんな状態ですね。我が家もこんなになっているという方は要注意です。浸入した雨水は下に落ち、水切りの上から流れ出てきますが、サイディングの小口や裏から徐々に吸収し、サイディングの‶反り“が生じます。
こうなると元には戻りません。酷くなると割れてしまいますので塗装メンテナンスでは対応できなくなります。当然工事費用も莫大になりますので、早目のメンテナンスが必要となります。
それでは目地シーリングの打ち替えの様子を見てみましょう。
まず、既存のシーリングを撤去します。
サイディング小口に薄皮のように残りやすいので当社ではスピンカッターという道具を使い切っていきます。この現場では作業工程の関係で養生テープを先に貼っています。この後、掃き掃除を行いシーリング剤が密着するようにプライマーを塗布します。
たっぷりとサイディング小口に吸い込ませます。
プライマーが乾いたら変成シリコンを充填します。壁の塗料などは塗り重ね乾燥時間に気を付けなければいけません(8時間以上など)が、防水関係のプライマーは大体が8時間以内に次の工程に移らなければなりません。充填後均していきます。中に空気が入らないように。
これで打替えは終了です。あ、均し後は速やかに養生テープを剥がさないといけません。
先日完工した奉免町のK様邸です。
サイディングの色に合わせて変成シリコンの色も選定しなければバランスの悪い仕上がりになってしまいます。ちなみにこちらのお宅ではニッペのUVプロテクトクリアで施工いたしましたが、クリア塗装の場合は目地は後打ち(壁を塗装してから)が基本です。 他社で塗装されたお宅で目地を打ってから塗装している家をよく見ますが、どのメーカーでも先に塗装しなさいと謳っていますので要注意です。
こちらが施工前の状態です。
目地が劣化してしらっちゃけて見えますね。破断、剥離で目地の役目を果していない状態でした。
そして施工後です。
ブログの写真では見えずらいですが目地もサイディング自体も美しく仕上がりました。もちろん付帯部も。長々と話しましたがいかがでしたか?我が家の目地も切れている、割れていると思った方がいる事かと思います。目地だけではなく外装全般診断いたしますのでご用命ください。
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